重要性を増す生活相談員

高齢化の波が大きく押し寄せる中、生活相談員の果たす役割の大きさが際立っているのは当然のことと言えるのではないだろうか。
老人保健施設やケアハウス、高齢者向けサービス付き住宅などが、全国各地にできていることも生活相談員の存在感を大きくさせている。生活相談員が大きくクローズアップされるようになったのは、2000年にできた介護保健制度以降である。
各介護施設で活躍するホームヘルパーやケアマネージャー、ケースワーカーらと共に、入所者にとってのより良い介護サービスを提供することが主な仕事となっている。 多くの介護施設が人手不足にあえいでいる中、生活相談員の果たす役割は大きい。基本的には、老人保健施設やケアハウス、高齢者向けサービス付き住宅などの運営状況について、助言やアドバイスをするのが主な仕事だ。
しかしながら、あまりに人手が足りない場合には、一人の介護職員として入所者の介助などに当たることも多いようだ。介護施設の運営責任者やマネージャーにとっては、生活相談員がいること自体が心強いと言えるだろう。入所者の生活全般における適切なアドバイスはもとより、通常の生活ができるようになるための具体的なリハビリ方法やメニューの作成をするのも生活相談員の仕事だ。加えて、各介護施設におけるサービス提供の内容や品質などの細部にもチェックを入れ、問題点や課題があれば指摘を行う。そういう意味では、生活相談員は介護サービスを知り尽くした存在と言えるだろう。